VA・VE事例

高精度パイプシャフトのフランジ圧入部の設計変更による精度向上
<高精度パイプ・シャフト設計における高品質化のためのVA/VE 設計ポイント>

精密パイプシャフトにフランジを圧入する指示となっており、フランジがストレート形状となっている場合、フランジの圧入位置にばらつきが生じます。別途、圧入の長さ決めの治具が必要になるため、追加のコストが発生します。また、精密パイプの穴部に段をつけそこで止める設計としても、寸法精度にばらつきが生じ品質が安定しません。

圧入が発生する精密パイプシャフトにおいては、フランジに段を付けた設計に変更することにより、段がストッパーの役割を果たし、圧入長さの安定となります。フランジの加工工数は増えてしまいますが、長さを決めるための冶工具が不要となるため、製品品質の安定とコストダウンにつながります。

POINT

パイプにフランジを圧入する際に、フランジがストレート形状の設計の場合、そのまま圧入すると製品品質にばらつきが生じるため、治具によって部品を安定させるというプロセスが発生します。圧入においてフランジ部に段をつけそこをストッパーにする設計へ変更することにより長さ決めのための治具は必要なくなり、製品品質の向上とコストダウンにつながります。

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