精密パイプ加工とは
1.精密パイプシャフト
パイプというと大きくは建築物に使われる鋼管やダクト、機械フレーム等に用いられるパイプフレーム、配管用のパイプ、微小な医療用のパイプ等さまざまな部品、素材が存在します。 この中で、精密パイプシャフトとは通常のパイプと異なり、例えば1m の長さで円周振れ精度が3 /10 0 以下といった高い精度が要求される部品です。「シャフト」の名の通り直管状の、構造部品や回転体として用いられるケースが多く、次のページに示すように高精度、高品質が求められる製品や製造現場で用いられています。

2.精密パイプシャフトの材料
精密パイプシャフトに用いられる材料は、アルミ・鉄・S U S・真鍮・樹脂など多岐に渡ります。ユーザーの用途に応じて材料を特注で製作することも多く、明確な規定はありません。ただし製作の際は、通常パイプを製作する手法である押出成形による材料製造では精密パイプシャフトに求められる精度がクリアできないため、引き抜きの加工を施してからパイプ材料として用いる必要があります。また、表面処理として、一般金属材料と同じくメッキ・焼入れ・ブラスト・アルマイト等に代表される各種表面処理が可能です。
精密パイプに用いられる代表的な材料例
- アルミニウム
純アルミニウム1000系
Al – Cu 系合金2000系
Al – Mn 系合金3000系
Al – Si 系合金4000系
Al – Mg 系合金5000系
Al – Mg – Si 系合金6000系
Al – Zn – Mg 系合金7000系 - オーステナイト系ステンレス
SUS30 4、SUS321
SUS30 4 L、SUS316
SUS316L、SUS301
SUS310S、SUSX M7
フェライト系ステンレス
4 30M A、SUS 4 30 L X
SUS 4 36L、SUS 4 4 4 - 真鍮
純銅・銅合金
インコネル
コバール
純ニッケル
ハステロイ
純チタン
チタン合金 - ニッケルチタン
パーマロイ
その他金属
3.精密パイプシャフトのアプリケーション
以下に示した例は精密パイプシャフトが部品として採用されている主な業界・用途となります。精密パイプシャフトが機械部品として求められるケースは、大きく分類すると
①軽量化 ②流体の経路 ③パイプ内部に部品を設置する
といった目的に分けることが可能です。
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OAプリンタのパイプシャフト
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資材配管のスリーブ
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包装機械の搬送ローラー
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印刷機械の搬送ローラー
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フィルムの搬送ローラー
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電線結合用スリーブ
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食品機械の抽送パイプ(SUS、銅)
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医療機械の配管(SUS)
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精密模型のシャーシ
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産業機械
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ロボットマニュピレーター
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光学機器
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